痛みは本来、ケガや病気になった時、体の危険信号として異常を知らせる方法です。
しかし、ケガや病気が治った後に残る痛みや痛みの原因が治療できない時の痛みは、慢性痛もしくは神経痛といって痛みの治療が必要になります。
痛くて日常生活に支障がある、痛くて夜も眠れない、こう言う方は痛みを積極的に治療する必要があります。
当院では、頭痛・肩こり・腰痛から、各種神経痛・ガンの痛みまで、あらゆる痛みの診断と治療を行います。
治療の方法は、痛みのある神経に直接麻酔薬を注射する「神経ブロック」、いろいろな種類の痛み止めや漢方薬、不安や緊張を軽くするお薬などを組み合わせた「内服治療」、レーザーや低周波治療、温熱療法、マッサージなどの「理学療法(リハビリテーション)」が主体になります。
これらを上手に組み合わせて、患者様と一緒に痛みを和らげる工夫をしていきます。
 

 

 「麻酔科」とは、患者様が安全に手術が受けられるように呼吸・循環を中心とした全身管理を行うだけではなく、現在では大きな手術の後や重症の患者様、救急救命の患者様に対して治療を行う「救急・集中治療」と、ご紹介した「痛みの治療」との三部門で患者様の医療に貢献しています。
手術の麻酔は眠らせて痛みを取るだけではなく、手術という大きな生体への侵襲(ストレス)によって、身体に起こるさまざまな影響に対処しています。
その技術が「救急・集中治療」「痛みの治療」の基本になっています。

 

 
 人間は自分でも知らないうちに、自律神経によってうまく体のバランスを調整しています。
花粉症、更年期障害などによるホルモンバランスの異常、ケガや病気などのいろいろな原因によって、自律神経のバランスは容易におかしくなります。
顔のほてり」や「発汗異常」は、これらが原因です。
のどの奥にある「星状神経節」は、主に頭・顔・首・肩・腕などを緊張させる「交感神経」ですから、ここに麻酔薬を注射することによって、自律神経のバランスを改善することが期待できます。
当院では「星状神経節ブロック」を積極的に行っています。
 
 

 
全  身
  帯状疱疹、慢性関節リウマチ、脳卒中後遺症の痛み、外傷や手術後の痛み、ガンの痛み、その他  
   
頭・顔面
  頭痛、三叉神経痛、顎関節症、顔面神経マヒ、その他  
   
肩 ・ 首
  肩こり、五十肩(四十肩)、むち打ち症、頚椎症、手・腕の痛み、その他  
   
胸・お腹
  肋間神経痛、腎結石症、慢性膵炎、月経痛、その他  
   
腰 ・ 足
  ギックリ腰、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、坐骨神経痛、変形性膝関節症、その他  
   
そ の 他
  突発性難聴、メニエール氏病、多汗症、花粉症、その他